今回は遠回りになるが途中白馬によってギフチョウ、ヒメギフチョウに会ってみたいと17日出発した。途中、オオルリシジミに会えないものかと国営アルプスあづみの公園によってみたが全くみられず公園の方によるとたぶん24日ごろではないかということであきらめた。白馬ではヒメギフチョウ、ギフチョウともに会えたがやはり時期は遅く、破損個体、スレ個体ばかりであった。しかし、ある程度の感触がつかめたと思われるので来年の参考にしたい。
写真1-3 ヒメギフチョウの吸水。まず最初に見つけたのはやっぱり家内。何故かいつも先を越されるのである。腹端をみると交尾嚢をつけているので雌のようだ。雌でも吸水はするのですね?



写真4 カタクリの花に止まったが・・・ カタクリは日陰に多少残っているがほぼ終わり。とりあえず1枚写してみたが吸蜜を待つまでもなくすぐに飛び去ってしまった。この個体は赤上がりが比較的はっきりしていた。

写真5 ヒメギフチョウの開翅 破損はほとんど認められないがかなりスレているようだ。

写真6 ヒメギフチョウの飛翔ではなく穂先に捉まっての休息中。

写真7 カタクリで吸蜜するギフチョウの記念すべき初撮影。個体は破損し、カタクリもうらぶれていかにもシーズン末期を思わせる1枚である。

写真8-9 カタクリで吸蜜するコツバメ。シーズン中は無視されてしまうだろうシーンも一生懸命に撮影しました。


写真10-12 ぴかぴかのミヤマカラスアゲハ♀副産物。別荘地内のシバザクラに長時間吸蜜していた。時々翅を広げて羽ばたきを停止する。後翅裏面の光沢帯、裏面の黄色帯が幅広く綺麗だった。このシバザクラにはギフチョウも吸蜜に訪れた。



写真13 南信のキバネツノトンボ。帰省先では川沿いの空き地におびただしい個体が飛び交っている。トンボの仲間ではなくアミメカゲロウ目ツノトンボ科だそうです。

家内の実家からポイントまで直線距離で約3km。作業の合い間にも気楽に訪れることができるのがうれしい。
ここのギフチョウは日本で一番黒いといわれた個体群で飯田市全域で天然記念物に指定されている。
17日日曜日には地元保存会による「飛んでいるギフチョウを見る会」がおこなわれたという。
それには間に合わなかったが20日に現地を訪ねてみた。
写真1 9時頃ポイントについてすぐ散策路前方に蝶影発見。さっそくギフチョウが迎えてくれた。

写真2 近づくと飛立ち近くの枯れ草に止まり翅を開いた。しかし光線が順光でなく撮影は苦しかったがどうにか開翅撮影が出来た。スミレあるいはカキドオシでの吸蜜を期待したが叶わず雑木林に消えた。

写真3-4 散策路をさらに進むと落ちている枝の先に止まって半開翅のギフチョウを発見。9時過ぎにはすでに気温は10℃を越えており半開翅の状態が多い。


写真5 別の場所に小移動。ここでも落ち葉の上で半開翅。なかなか敏感で正面位置まで回り込めず。

写真6 ミツバツツジが各所に咲いている。11時過ぎにはミツバツツジの周りにちらほらとギフチョウが現われる。しかし周りを旋回している時間が多くなかなか吸蜜してくれない。そしてついに下のほうに咲く花で吸蜜してくれた。しかし吸蜜時間は短くすぐに飛立ってしまった。

写真7-9 別のツツジでも吸蜜が見られたがせわしない。それでもどうにかツツジ吸蜜の撮影が出来たのはうれしかった。ここにはカタクリがなく先輩諸氏のようなカタクリギフの綺麗なシーン撮影は望むべくもない。



写真10-11 ツツジ吸蜜するまでの間は周りを飛び回るのでまた飛翔を撮影してみた。


写真12 翌21日は家に帰る日だったが帰りがけにスミレなどで吸蜜する写真が撮れないだろうかとちょっと寄り道してみた。残念ながら吸蜜は見られずメスが枯れ枝に止まって開翅サービスしてくれた。
確かに黒い感じはする。前回のブログ、神奈川のギフチョウ写真2に比べるとだいぶ違うようだ。
メスは多く見られたがヒメカンアオイの葉も小さく産卵行動は確認出来なかった。

写真13 帰路中央高速車窓から見た中央アルプス、南駒ケ岳(中央)周辺の山並みです。
